Altiumライブラリ作りのTips

出典: Wikimura

基板作りで避けて通れず、面倒な上に慎重にやらなくてはならない作業の一つが、部品ライブラリ作りです。 Altiumでは、部品の回路上での姿を「シンボル」とよび、基板上での姿を「フットプリント」と呼びます。 それぞれ、Schematic LibraryとPCB Libraryという形で作成します。 これらは統合ライブラリ(Integrated Library)上で関連付けられることで、部品として使用できるようになります。

★基板作りが終わってから執筆します

ライブラリ作りで鍵となるのが以下の事項だと考えています。

ピン番号とピン名を正しく対応付ける、確実にチェックする
ピン番号と機能の対応を間違えたら致命的です。以前、三端子レギュレータの出力ピンの設定ミスで動かない基板を作ってしまった事例を見たことがあります。「回路も基板も合っているのに動かない」場合、実はこの段階でミスしている可能性もあるのです。大きな手戻りを防ぐためにも、基板作りに進む前にきちんとクリアしなくてはなりません。そのためにも確実にチェックする方法も必要です。
使いやすいシンボルにする
よく四角いICの形そのままにシンボルを作る人がいます。こういった部品を作ると、電源ラインと信号線といった性質の異なる信号の交差が多数発生します。その結果非常に読みづらい回路になり、ミスを誘発しチェックもしにくくなります。(だからと言って「信号名ラベル」だけで部品をつなぐ人がいますが...やりすぎは良くありません。回路として読めない回路図に意味なんてないですし)
効率よく、正確にフットプリントを作成する
GUIは変則的な作業をするのには適していますが、コネクタやICのピンといった規則的な配置をするのには適していません。ミスの発見もしにくいです。GUIではない別の手段で効率化したいところです。
ライブラリファイルをうまく管理して利用しやすくする
一組のPCB/SCHライブラリファイルがあれば、とりあえず使えるライブラリにはなります。しかし、分けた方が管理しやすくなります。と言うのも、電子部品のパッケージはメーカ各社で似ていてもサイズが異なるため、異なるメーカ間でのフットプリント共有は現実的ではありません。そのため、メーカ内では名前が一意に与えられているため、メーカ毎に管理するのが好ましいと言えます。うまく管理すれば、新しい部品の追加がしやすくなります。


とりあえず使えるライブラリで済むのは始めの内だけです。習得に少し時間がかかるかもしれませんが、楽をするための投資だと思ってこれから書くことを実践してもらえればと思います。


目次

シンボルを確実に作る

スマートグリッドを活用する

使いやすいシンボルを作る

パートに分ける

ピン・パートスワップを設定する

効率よく正確にフットプリントを作る

パラメータ計算表を作る

ウィザード?を自作する

ファイル管理のコツ

統合ライブラリは複数のPCBライブラリとSCHライブラリからなります。 SCHライブラリはフットプリントを参照しますが、あるメーカのフットプリントが、別のメーカでも使えるとは限りません。 とりあえず再利用できないので、なるべく細かくファイルを分けた方が良いです。むしろ細かく分けたほうが再利用性が高まります。

私は以下の様にファイルを分けています。

  • 統合ライブラリはメーカごとに用意する
    • 統合ライブラリと関連するPCB/SCHライブラリを同一フォルダにまとめる
  • 部品の種類ごとにPCB/SCHライブラリのペアを作る
    • 種類: OPアンプ、DAコンバータなどの大まかなカテゴリ
  • 部品の種類で分けられないなら、シリーズ名ごとにPCB/SCHライブラリのペアを作る
    • コンデンサのAシリーズ、Bシリーズなど、より細かな分類
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