H8開発環境を作る

出典: Wikimura

研究室のH8マイコンユーザが使っている開発環境はBestTechnology社のGDL(GNU Developper Lite)が主流です。 GDLはH8だけでなくARMやSHなどにも対応しており、プロセッサごとにリンカスクリプトやライブラリも用意されているため、 マイコンを始めるのに最適なIDEかもしれません。


ただ、GDLはIDEでありながら複数ソースファイルのコンパイルができないという弱点があります。 また、入力補助機能やコード参照機能もないため、Visual Studioの使い易さに比べると少々使い勝手が劣ります。 実際に使用している人の作業工程をみると、ツールの切り替えがかなりあることに気付きました。


GDLの提供するツールチェインやリソースはそのままに、使いやすいIDEを利用できないかと考えました。 そこで、現在私が使用しているARM開発環境の構築手順に習い、H8もEclipse上で利用できるようにすることを考えました。 コンパイルできるだけでなく、Flash書き込みまでEclipseから行うことを目標に、調査を進めていきます。


目次

考え方

基本はARMの時と同じはずです。参考文献[1]の「Eclipse CDT、RSE、Ecloxとは?」に分かりやすい概念図が書かれています。


Eclipse CDT(C/C++ Development Tools)は、C/C++開発のためのツールの窓口になっています。 開発者はターゲット(この場合H8マイコン)用のツールチェイン(コンパイラ・アセンブラ・リンカなど)を登録し、呼び出す際のオプションなども設定しておきます。 開発者がEclipseを通してプロジェクトのビルドを命令すると、先に登録したツールを使ってコンパイル・アセンブル・リンクが行われます。Eclipseはツールと開発者の仲立ちをしてくれているということです。


このことからわかるように、Eclipse CDTはターゲットに依存しません。 決まった処理パターンに、与えられたツールを割り当てているだけなのです。 当然、H8ツールチェインもEclipse CDTから呼び出せるということです。 しかも、これまで持っているツールをそのまま流用できます。 GDLに付いてくるH8用コンパイラをEclipseから呼び出すよう設定すれば、それだけで環境ができてしまいます。 (もちろん細かいところの設定は、ターゲットに依存します)


加えてEclipseには「外部ツール」という便利な機能があります。 外部ツールは、C/C++ビルド処理の流れには含まれないものの、それとは別に処理が必要なときに便利です。


外部ツールを使えば、Flash書き込みソフト「FDT(Flash Development Toolkit)」をEclipseから呼び出すことも可能です。 FDTはGUIを持っていますが、スクリプトからも実行できます。 これは非常に価値があります。 せっかくEclipseで統一したいのに、FDTだけGUIというのは、アプリケーション切り替えが生じて勿体ない限りです。 スクリプトを使うことで、一旦テキストで設定を記述するだけで、Eclipseから使えるようになります(外部ツールの設定は必要ですが)。 更に、同じターゲットに対して書き込みを行う場合、スクリプトの使い回しができるようになります。


ということで、ここではGDLユーザがEclipse環境へ移行する方法を書いていこうと考えています。

ソフトウェアの入手とインストール

TBD.

プロジェクト作りの基本

TBD.

Flash書き込みを行う

TBD. 、

関連記事

  1. ARM用クロス開発環境を作る
  2. ARM開発環境構築手順

参考文献

  1. 組み込み開発におけるEclipseの有効性
  2. 「CDT」で効率的なC/C++開発を実現する
個人用ツール