Manipulator Flight Demonstration応用実験

Manipulator Flight Demonstration(MFD)は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙ステーションで使用するロボットアームをスペースシャトルカーゴベイに搭 載し、事前に実証する実験です。1996 年8月にディスカバリー号で打ち上げられ実験を行いました。木村はこのMFDの機会を利用した応用実験として、宇宙空間で遠隔検査実現に向けた基礎技術の 実験について提案し、幸いにも採択されました。MFDで搭載したロボットアームには手首にカメラが取り付けられているので、このカメラで搭載されている機 器の画像を撮影し、表面の傷や機器の形を画像処理により調べるとい?う実験を実施しました。実験に際してヒューストンにあるジョンソンスペースセンターに 実験機器を持ち込み、実験運用に参加しました。

8月のヒューストンというの

は、暑さも湿度も大変なものでしたが、(何しろヨーロッパを暖めているメキシコ湾流のボイラー室にいるようなものですから)スペースシャトルの実験運用に直に参加するという大変貴重な経験ができました。